B円以外の通貨流通が禁止される

B円という言葉、もしくはこれが何かを知っているでしょうか。

アメリカ軍の占領下となった後に使われるようになった通貨ですが、日本円は禁止され、その通貨が使用されるようになりました。

そのいきさつについてご紹介していきたいと思います。

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B円とは

B円とは1945年から1958年までアメリカの占領下にあった沖縄県や鹿児島県奄美半島で使われていた通貨です。

日本国内でも唯一法定通貨として利用されたものです。

硬貨はなく、すべて紙幣として使用されました。

アメリカ軍独自で製作されていたもので、紙幣には通常肖像や風景、シンボルなどがエガがれていますが、このB円にはそのようなものもありませんでした。

レートとしては当初、1B円は日本円で1円でしたが、1950年以降日本円3円が1B円など、アメリカ側に有利なレートとなっていきました。

そのため沖縄やアメリカに占領された一部の地域ではこのB円が流通するようになり、日本円は禁止され使用されなかったと言えます。

B円による影響

アメリカが日本軍に勝利してから沖縄では通貨は使用されず、昔の物々交換で生計を立てていました。

その後1946年以降アメリカ軍はB円を発行し、また日本円の通貨の流通も許して沖縄の経済を動かそうとしました。

しかし、アメリカは沖縄を永久に統治したかったため、1948年に日本円の流通を禁止しB円のみの使用だけ許可するようになりました。

この狙いとしては、B円だけの流通だと通貨の統制も簡単にできますし、日本円からB円に換えるときにレートを利用して日本円を安くし、アメリカの経済を良くしようと考えたからだと思われます。

しかしこのB円通貨はアメリカ側には良くても日本と沖縄にはメリットがあまり無いものでした。

沖縄の経済も空洞化して、日本企業も進出が遅れるという事態になったためです。

そのため沖縄も日本もB円には反対がおき1958年にはアメリカドルの使用となりB円は廃止されました。

日本の本土でも使用されていたB円のようですが、すぐに廃止されたため、B円による混乱は無かったと思われます。

まとめ

日本がアメリカに敗戦した後、沖縄ではアメリカ軍によるB円の流通が使用され、日本円は禁止されました。

アメリカのみが有利とされ沖縄では経済効果が少なかったことから、1958年にB円の流通は廃止され、アメリカドルの流通に切り替わりました。

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